怖い本です

おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒―江国滋闘病日記 (新潮文庫)

おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒―江国滋闘病日記 (新潮文庫)

 一読、壮絶な闘病記。これ程凄まじいがん患者の告白も初めて読んだ。正直、悪夢のような日記文学だ。はさまれる俳句が著者の救いであり、自己観察であり、最後の紳士たる所以になっている。
 俳句に関心のない医者に是非オススメしたい。