上川隆也あたりが主人公役なら
- 作者: 笹本稜平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/04/07
- メディア: 文庫
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妻子を不幸な事件で失った元刑事の孤独な私立探偵。そして、その上司の刑事は人情派で胴間声の「落しのエース」、その元マル暴の紹介で奇妙な依頼を受ける。依頼主は末期がんに冒された元極道の孤独な財産家の老人。35年前に赤の他人に預けたわが子を探して欲しいと。犯人の造形はシャブ中毒の金持ちのドラ息子にして芸能プロダクションの社長(赤いフェラーリ乗って…)。
叙述が説明的で、設定がおそろしくステレオタイプで、読み始めて10ページぐらいで「もう止めようか」とも思った。ラストも想像通りのどんでん返し。
「火曜サスペンス」でも観たつもりで、読み通しました。
しかし、驚いたことにもう無くなってしまった、このサントリーミステリー大賞受賞作は、本当に「土曜ワイド劇場」で放送されるのが、お約束だったのだとか。
すぐさま、色んなタレントの顔が思い浮かびますが、主人公は誰が演じたのか。船越英一郎じゃ、ちょっと無理だわな。