夜のピクニック [ 恩田陸 ]
気持ちの良い物語ですな。こんな高校生活を一日でもおくりたかったとうらやましくなる話です。出来すぎの感もあるけど、この小説の悪口を述べることで何も生まれないだろうし、娘たちには自信をもって薦めるね。

雑音だって、お前を作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。お前にはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思ったときにはもう聞こえない。お前、いつか絶対、あの時聞いておけばよかったって後悔する日が来ると思う