これが日本だ。わたしの国だ。
- 作者: 姜尚中,森巣博
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/11/15
- メディア: 新書
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とりわけ第1章の「講座名はズバリ、『日本ナショナリズム小史』」が整理されていて勉強になります。カルチュラル・スタディーズという知的潮流についても示唆を受けました。
続く第2章では「知られざる在日韓国・朝鮮人二世の青春」として、教授の青春時代、在日の学生運動とアイデンティティについての述懐です。後半、年は下って私の青春時代とダブる時期の述懐には「あぁ在日から見たらあの時代はこんな感じだったのか…」という発見というか感慨がわきますね。
昭和天皇「崩御」の一報がメディアに流れた途端、バブル全盛期の東京から、光が消えたんです。新宿の飲み屋から出てきたときに、その光景に出会いました。それはもう圧巻でしたよ。そのとき、いっしょにいた在日一世が、これが日本だと言ったんです。これこそ、自分が知っている日本だと。