ららら星の彼方

ららら科學の子 (文春文庫)

ららら科學の子 (文春文庫)

 僕は手塚水脈の滋養分を受けて育った戦後の子供ですが、本書あるいは山下達郎「アトムの子」などにふれると手塚の威力を思い起こされる。来し方行く末つらつら考える歳末。この四十年を振り返るには本書のような振り返り方もあるのかと感心した。矢作は手だれですなあ。ちらちら「いい人」っぽい顔も見えるけど…。