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町ＰＴＡ(つまり単Ｐの上部組織)の会議に出席。話には聞いていたが、バカみたいにきれい事の発言を繰り返す奴がいて腹が立った。曰く「役員を嫌々引き受ける話とか後ろ向きの発言はよくない」(まあそれはそうかも知れないが)、「あくまでもこれは僕の個人的な意見ですが…」(これを必ず冒頭に言うので十数回聞いた)、「子どもたちのために…」、まあいいや、思い出すのも嫌ので、発言は引かない。
役人(Ｐ担当事務局にはこういう手合いが有難いんだろうな)とこいつのケツがむずむずするようなきれい事の問答集で、一時間三十分も「無為に耐える」ことを強いられた。他の委員は下を向くか、能面の顔でやり過ごす。これが世間知というもの。まあ僕もこの苦い大人の味を飲み込みつつ、バカの話に付き合った。
私の内心
「お前の子どもは出来がよくて、両親は仲睦まじく、生活はほどほどに余裕があって、お勝手はシステムキッチンで、週休二日制で、嫁と姑は理想的じゃないにしろ、知性的で抑制的で、イラクの子どもたちにも同情的で、小泉内閣にもほどほど批判的で、飢餓の映像なんかテレビで見たら少し眉をしかめて、組合は連合で、組合費を払うのは嫌で、でも執行委員で…ブツブツ…」
て感じだ。あーやだやだ、めでたい過ぎる。