ゲバラという青春

ロードムービーの傑作ですな。現代のビルドゥングスロマンス。見ているうちに、1950年代ではなく、今の若者の息吹だと思った。純情でまっすぐなエルネストがこのわずか数年後には、キューバ革命の指導者、その数年後には「国際革命浪人」となって「飛翔」していくのかと思うと、青春の可能性、ダイナミズムに息を呑む感じがした。
初めての外国チリに入国したときのエルネストの言葉。

「年取って旅に疲れたら、
 この湖のほとりに
 診療所を建てよう。
 治療に来た人はすべて診るのだ。」