わたしも魔法の手をもてただろうか

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん

 ベテランいせひでこの美しい水彩による絵本。職人の手仕事を見つめる子供の視線に寄り添う。ラストに「おじさんのつくってくれた本は、二度とこわれることはなかった。そして私は、植物学の研究者になった」で締めくくられる。新美南吉「おぢいさんのランプ」を連想させるお話。