明るい追悼記

万治クン

万治クン

 長倉万治の書に接したことはない。明るいタッチのユーモア読み物作家というぐらいの認識だった。脳溢血による障害を乗り越えて夫婦による二人三脚の作家だったという珍しい話。学生時代のカップルが一生添い遂げる美しい物語。作家だからといって特別な人生があるわけでないという証左。