映画の小品にどうか

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

キッドナップ・ツアー (新潮文庫)

 一読、これは映画になるなと感じた。娘とちょっと情けない親父との物語。5年生の女の子というのが微妙な年齢なんだよね。父親離れが始まる時期か。
 ただ、「対岸の彼女」じゃなくて、この小説を最初に読んだら、これだけで終わったろうなという感じ。それだけ「対岸」の人物造形に感心したのか、僕は。