「黒ひげ危機一髪」買う?

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

切ない物語。ホンダのオデッセイが走る冥界の話。父と息子の物語。僕としては途中のつまらないセックス描写が余分だと思った。簡潔な分「ビタミンF」に軍配を挙げる。斉藤美奈子の解説はすごくいいです。

「流星ワゴン」を読む人が「身につまされる」のは偶然ではない。社会学的にも根拠のある近代の父子の典型的な関係が、本書ではちゃんと描かれているからなのだ。

としてフランスの社会史家エリザベート・バダンテールの「XY−男とは何か」(筑摩書房)を引用している。