十八の夏

十八の夏

 ハートフル花の短編集です。帯には「本年度(2003年)最高の感動を呼ぶ癒しの物語」とあります。2003年は「癒し」が流行り言葉だったのかと思い出されます。たった三年なのにすっかり忘れていました。まあ松竹梅の竹定食かな…。「ささやかな奇跡」では涙を禁じ得ませんでしたが、私の涙腺は最近ではゆるすぎるので。ただこういう物語がもう少し読まれたら世の中のギスギス忘れられるかな。
 光原百合さんは確か短大の先生だと思うけど、たぶんいい先生だろうなと思うね。「時計を忘れて森へいこう」も良かった。泣きはこっちの方が泣けたな。