いわさきちひろの絵画技法

ちひろの絵のひみつ

ちひろの絵のひみつ

いわさきちひろ実子による絵画技法の解説書ではあるが、温かい言葉に満ちた愛情表現の書。昨年の展覧会のちひろ自身の言葉「私が恋したのは若き無名のコムニストでした」を思い出した。
作家のおやつ (コロナ・ブックス)

作家のおやつ (コロナ・ブックス)

甘いものには興味は無いが、茨木のり子の書斎の写真を眺めたくて手にした。天眼鏡で書棚の背文字を追ううれしさ。
文庫本玉手箱

文庫本玉手箱

バラエティに富んだ文庫解説。目配りの細かさと多方面への好奇心。

「1968年から1972年にかけて、日本は大きく変わった。その大変革期を対象とする歴史を正確に記述するためには『私』という狂言回しを使わざるを得ない。ヒストリーを描くためにはライフヒストリーが必要なのだ。」

児玉清の「あの作家に会いたい」

児玉清の「あの作家に会いたい」

インタビュアーが児玉清ならば、曲者ぞろいの作家達も素直に自作を語らざるを得ない。作家のおすすめ本の紹介もよい。
殺人心理

殺人心理

現場を知るジャーナリストと精神科医による現代の犯罪問答。現場の情報と専門家の分析がマスコミ報道といかに違うか。
鍵―自選短編集 (角川ホラー文庫)

鍵―自選短編集 (角川ホラー文庫)

ブックオフで見つけた喜び。「鍵」「佇むひと」「母子像」などが懐かしい。「鍵」を高校時代に読んだ記憶は間違いで、初出誌が小説新潮76年5月とある。記憶は捏造される。