団塊の皆様〜

ゲバルト時代 SINCE1966-1973 あるヘタレ過激派活動家の青春

ゲバルト時代 SINCE1966-1973 あるヘタレ過激派活動家の青春

自ら「ヘタレ活動家」と韜晦した調子であるが、なかなかどうして、いい本ですな。笑のツボも押さえつつ、暴露本の下品さが無い。昔、上岡竜太郎司会のテレビ番組に刑期を満了して出獄した赤軍派議長を、あの「国の認めない人間国宝!」の高田渡がケチョンケチョンに批判していた様子によく似ているなと。

憲法九条を守れってか?お笑い種だ。党派解体で自分の地位が無くなると、同じ思考回路でやれ自然農法だ、百姓だ、生協の親父だ、出版社の社長だ、環境エコロジストだ、ボランティアだ、つまらぬブログの主催者だ、売れない物書き=売文屋だと豹変し、勝手なことをして肥大化した自我を生きている。批判の刃を内に向けず、外へばかり向ける。それが、かつて決意だ、規律だ、反革命だ、と人の欲望を管理・否定・強制しておいて、自らの主導する党派の戦略的破綻があらわになったとたん、掌を平返しで自らの欲望に生きようとするみっともない人間の姿だ。