拉致問題の後景化は心配ではあるが

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姜先生の発言に踏み込みあり。

田原 この場合は、要するに集団的自衛権はあり。
 僕はそれに踏み込んでもいいと思いますが、その場合、それは東北アジアの多国間の安全保障システム構築への糸口にならなければならないと思います。それはね、将来的にはアメリカ、ロシア、中国、北朝鮮を加えて六ヵ国となる。その一つの取っかかりとして、日韓がある種の安全保障上の協定を結ぶわけです。
田原 それはとても面白いですね。
 ええ。だから、僕は前から日朝関係がうまくいけば目韓関係で安全保障上の協定のようなところまで踏み込んでもいいと考えていました。それは、北朝鮮に対する敵対的な協力関係にはならないのだから。南北関係を深めていくことがその前提です。だから、今のアメリカのやり方は米韓・日米安保で、結局ハブとスポークの関係で相手が結びつかないようにしているわけですよね。それを何とか解きほぐすために日韓であれば今、僕はやれると思うんです。