細かいことほじくってる二人

それはまた別の話 (文春文庫)

それはまた別の話 (文春文庫)

 三谷幸喜和田誠という粘着体質のふたりが持ち味を発揮してできた映画をめぐる対談集。
 「十二人の怒れる男」に関しては、よく言われることだけど、陪審員3番の敵役リー・J・コッブと8番のヘンリー・フォンダが実生活では性格が真逆だったとか、公開時にはヒットしなかったとか。語りたくなる映画の一つですわな。
 この本は、脚注が丁寧で資料としてもお買い得です。中野翠も映画の著作が多いですが、見習って欲しいです。